はじめに|雨の日の「見えにくさ」放置してませんか?
雨の日、ワイパーを使っても前がぼんやりして見えにくいことはありませんか?
特に夜間や対向車のライトが眩しい時、「視界不良」は事故にもつながるリスクです。
多くのドライバーが撥水コーティングでの対策を試みますが、「思ったより弾かない」「すぐに効果が落ちる」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
第1章|撥水剤だけではダメ?視界不良の本当の原因とは
市販のガラス撥水剤を使っても、「思ったより効果が出ない」「数回の雨で落ちてしまった」という声は少なくありません。
ですが、それは製品のせいではなく、下地処理が不足していることが大きな原因かもしれません。ガラスに付着した油膜やウロコ(無機スケール)は、見た目以上にガンコで、中性洗剤や水拭きではまず落ちません。それらを除去せずに撥水コーティングをしても、ムラになってしまったり、すぐにはがれるなどのトラブルにつながります。
つまり、撥水効果を最大化させるには、下地処理が非常に重要です。
第2章|油膜やウロコ汚れはどうしてできる?知られざるガラスの蓄積汚れ
車のガラスには、日常の中で少しずつ汚れが蓄積していきます。
見た目はきれいに見えても、水を弾かなかったりギラついたりするのであれば、油膜やウロコが付着している可能性が高いです。
では、このような汚れはどこからやってくるのでしょうか?
▶ 油膜の原因:空気中や走行中の“目に見えない油分”
よくある原因としては、ボディにかけたワックス、コーティング剤が雨で溶け出して流れ落ちたり、雨水自体にも大気中の油分や汚れが含まれていることが多いです。その他にも、走行中に路面から跳ね上げられた油分を含んだ水がガラスに付着することでも油膜になり得ます。
これらは目に見えないほど細かく、気付かないうちにガラスに広がっていきます。特に雨が降ると、油膜が水と混じってギラギラと乱反射することで視界を悪化させます。
▶ ウロコの原因:水道水に含まれるミネラル分の蓄積
ガラスに白く固着する汚れで、主に水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが原因です。
このような経験に心当たりはありませんか?
・洗車後に水滴をそのまま乾かしてしまう。
・水が乾いたあとに、水のシミだけが残る。
・撥水コートが劣化し、水が弾かれずにとどまる。
こうした状況で、乾いたミネラル成分がガラス表面に固着して、鱗状のように見えることから「ウロコ汚れ」と呼ばれています。この汚れは時間の経過とともに通常の洗車では落ちなくなっていきます。どちらの汚れも撥水の敵であり、視界不良の元凶と言えるでしょう。これらの汚れをしっかり落とすことで、撥水コーティングを長持ちさせると言っても過言ではありません。
第3章|油膜やウロコ汚れには「専用の下地処理剤」という選択肢を
ここまでお伝えしてきたように、ガラスに付着するうろこ汚れや油膜は頑固で、洗車や一般的なガラスクリーナーでは落としきれないことがほとんどです。
最近では、ガラス表面の下地処理に特化した専用クリーナーも市販されています。
粒子の細かい研磨剤で油膜・ミネラル分を化学的に分解するため、軽く擦るだけでガラス本来の透明感を取り戻せるものもあります。
こうした専用品は、うろこ汚れと油膜をまとめて対処できる撥水コートの下地処理として、雨の日の視界対策として取り入れているドライバーも増えています。
イチネンケミカルズでは、ガラスのウロコ、油膜除去剤「ガラス美人」をご用意しております。
劣化したガラスコーティング剤も除去できて、大容量(500g)のため普通自動車のフロントガラス30台施工できます(ガラスの汚れの状況、面積により異なります)
第4章|撥水コーティング剤にはどんな種類がある?目的別に選ぼう
ガラスの下地が整ったら、次に考えたいのが“撥水コーティング”です。撥水コーティングは、ガラス表面に水を弾く皮膜をつくることで、雨天時の視界を確保しやすくする仕上げ工程のようなもの。特に梅雨や秋雨、冬の雪混じりの雨といった水滴が残りやすい季節には、ワイパーだけに頼らず、水を滑らせて落とす工夫があると運転の安心感がまるで違ってきます。
ひとくちに「撥水剤」と言っても、実はタイプによって性能や施工方法、持続性が大きく異なります。自分の使い方に合ったタイプを選ぶことで、より快適で長持ちする撥水効果が得られます。
イチネンケミカルズが今回ご紹介するのは、シリコーンとフッ素といった異なるタイプの撥水剤を配合したハイブリッド効果を実現した「超撥SAMURAI」です。付属の専用スポンジを用いて塗りこむタイプ、施工することで油膜のほかにも雪・霜が付着しにくくなります。
リアガラス・サイドガラスにも使用できるので、洗車後の拭き上げが楽になり、ウロコが付きにくくなります。
超撥SAMURAIは、1本で普通自動車のフロントガラスをおよそ20台施工できます(ガラスの汚れの状況、面積により異なります)しかも、しっかり下地処理することで、約4ヵ月効果が持続します。
まとめ|撥水コーティングは「安心のためのひと手間」
雨の日の運転は、いつも以上に気を遣うものです。特に夜間や高速道路では、ほんの少しの見えにくさが大きなストレスにつながることも。そんな時、ガラスに水滴が残らず流れてくれることによって視界が広がり、ブレーキの判断が早くなったりといった運転中の余裕にもつながります。まさに、安心してドライブするためのひと手間、それが撥水コーティングなのです。
日頃の洗車ついでにできる安全への備えとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。